
縁のない畳を検討しています。ネットで調べると、「縁なし畳」や「琉球畳」と名前があるようです。それぞれ違うものなのでしょうか?

細かく言うと違いはあります。でも最近は、一般的に「縁なし畳」=「琉球畳」と同じものとして呼ばれることが多くなっています。
畳の入れ替えを考えたときに、「琉球畳」「縁なし畳」など、さまざまな呼び方があり、違いがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
実は、細かい違いはあるものの、大まかには同じものとしてご検討・お問い合わせしていただいて大丈夫です。本記事では、それぞれの違いや由来について詳しく解説します。
「縁なし畳」は、畳縁が付いてない畳の総称

「縁なし畳(へりなしたたみ)」とは、その名の通り畳の縁(へり)が付いていない畳の総称です。
従来の畳は、畳の端に「畳縁」と呼ばれる布や織物が付いていますが、縁なし畳はこれを使わず、畳表を折り曲げて仕上げています。
「琉球畳」とは?もともとの意味と現在の状況

「琉球」は畳表の種類のこと
「琉球畳」という言葉の由来は、もともと「琉球表(りゅうきゅうおもて)」という特殊な畳表を使用した畳のことを指します。琉球表は沖縄特産の「七島イ(しちとうい・しっとうい)」という植物を原料とし、織り目が粗く、ゴツゴツとした質感が特徴です。

昔は畳の縁(へり)が高価だったため、一般家庭では縁のない畳が多く使われていました。その中でも特に丈夫で実用的だった琉球表の畳が広まり、「縁のない畳=琉球畳」と呼ばれるようになったのです。
現在、畳表「琉球表」は希少で入手困難
しかし、現在では本物の「琉球畳」に使われる「琉球表」は大分県のみで生産されており、その数も非常に限られています。
そのため、琉球畳は希少で手に入りにくく、注文から数ヶ月かかることもあります。
また、畳表の問屋さんにも在庫がないことがほとんどで、すぐに手に入るものではありません。かつては中国産の琉球表も流通していましたが、現在ではほとんど手に入らない状況です。
縁なし畳・琉球畳の種類と現状
現在では、縁なし畳は以下のような素材を使ったものを施工しています。
- 琉球表を使用した縁なし畳(本来の意味の琉球畳)
- 一般的な天然い草を使用した縁なし畳(い草を使い、琉球表風に織ったもの)
- 和紙や樹脂などの新素材・カラー畳を使用した縁なし畳(ダイケン表・セキスイ美草などを使用)


一般の消費者様には「縁の無い畳=琉球畳」と認識されています
畳職人の間では、縁のない畳は「縁なし」と呼び、「琉球畳」は本来「琉球表を使用した畳」を指します。
しかし、一般の消費者様の間では、「縁の無い畳=琉球畳」として広く認識されているのが実情です。そのため、和紙や樹脂の畳表を使用した縁なし畳でも「琉球畳」と呼ばれることが多くなっています。
当店でも「琉球畳」という名称でご案内しています
当店では、お客様に分かりやすく伝えるため、畳表の種類にかかわらず「琉球畳」という名称で情報発信をしています。

畳店・職人の立場としては、「和紙や樹脂の畳は琉球畳ではない」が正解ではあると思います。
でも、一般ユーザー様にわかりやすく情報発信をすることも大切だと考えています。
ですので、当店にご相談の際は、遠慮なく「和室の畳を琉球畳にしたい」とお伝えください (^^)
「縁なし畳にしたい」でも、もちろんOKです!
「縁なし畳・琉球畳」にご興味がある方は、お部屋の雰囲気や使い方に合わせて、素材やカラーを自由に選ぶことができます。
畳の種類やご注文についてご不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください!
縁なし畳・琉球畳のご注文・お問い合わせの際のポイント

縁なし畳・琉球畳をご検討の際には、いくつか知っておくと安心な情報があります。
ご近所の畳屋さんにご注文やご相談の際は、以下のポイントを抑えておくと良いでしょう。
① 和室用の畳は「オーダーサイズ」です
和室に敷き込む畳は、基本的に一枚一枚オーダーで製作されます。市販の置き畳のように、サイズが決まった既製品とは異なり、お部屋の形状に合わせて寸法を測ってお作りします。そのため、仕様や価格も異なることをご理解いただければと思います。ご検討の際は、少し余裕をもったスケジュールでのご相談がおすすめです。
② カラー畳は天然い草とは素材が異なります
最近では、カラーバリエーションが豊富な和紙表(ダイケン)や樹脂表(セキスイ美草)など、新素材の畳表を使った琉球畳も人気があります。これらは水や汚れに強く、色も選べてモダンな空間にぴったりですが、畳本来のい草の香りや自然な風合いはありません。
③ 畳らしさを大切にするなら「天然い草」がおすすめ
い草の香りや肌触り、畳らしい質感を求める方には、やはり天然い草の畳がおすすめです。自然素材ならではの落ち着きやリラックス感は、和室の魅力をより一層引き立ててくれます。
④ いわゆる「本物の琉球畳」は、希少でお時間をいただく場合も
ご案内のとおり、本来の「琉球畳」は、大分県で生産される琉球表(七島イ)を使用した畳を指しますが、現在ではその生産量がごくわずか。
ご注文から納品まで数ヶ月かかる場合もあります。 耐久性に優れており、長くご使用いただけるのが大きな特長です。
ご希望に合わせて、素材や色、風合いをじっくりお選びいただけます。畳替えのことで迷われたら、どうぞお気軽にご相談ください。
縁なし・琉球畳の施工実績多数! たたみの河田 ㈱河田製畳

河田製畳では、畳替えのご相談・お見積もり・ご注文を随時承っております。お電話・メール・お問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。
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