色があせない、変わらない畳。不変色畳表・ダイケン和紙表・セキスイ樹脂表

畳のあれこれ

畳替えをして綺麗な青畳。

しかし、畳の青さは一時的なものです。時間の経過とともに変色します。

いつまでも綺麗な青畳だったら良いと思うお客様も多いです。

まったく色が変わらない畳はありませんが、
色あせしにくい、変色しにくい畳があります。

  • 不変色表(天然い草)
  • セキスイMIGUSA(樹脂の畳表)・ダイケン健やかおもて(和紙の畳表)

をご紹介します。

でも、きれいな青さが長持ちするといっても良いことばかりではありません。

また普通の天然畳とは違うデメリットもあります。

それぞれのメリット・デメリットや特徴の比較など、畳替えのご参考にしていただけたらと思います。

不変色表(天然いぐさ)

天然のい草日焼けに強い発色の良い加工を施した畳表です。

通常の天然い草の畳に比べ色味が長持ちします。

通常の畳は、半年程度ですっかり退色してしまいますが、不変色表は5年ほど色味が持ちます。

不変色表のメリット

  • 天然い草なので自然な質感
  • 発色がきれいで色味が長持ち
不変色畳表と通常の畳表の色の比較画像
不変色畳表は色味が濃いです。

不変色畳表は通常の畳表と比べ、かなり色味が濃いです。

写真の右側、通常の畳表も新しくて良い色味なのですが不変色畳表と比べると薄く感じます。

不変色表は天然のい草ですので、「自然の素材が良い」、「青畳を長く楽しみたい」という方におすすめです。

不変色表のデメリット

  • 耐久性がない
  • 長期的には色が変わる。
  • 生産者が少ない
  • 価格が高め

不変色畳表は通常の麻引き表と比べると、耐久性が弱く擦り切れやすい・割れやすいというデメリットがあります。

色味がまったく変わらないわけではなく長年使用すると変色します。

変色畳表の加工は手間もかかりますので生産者様が少なくなっています。

また通常の畳より費用が高めです。

和紙、樹脂の畳表(ダイケン健やかおもて・セキスイMIGUSA)

ダイケン健やかおもて(銀白色)当店施工例

樹脂製や、和紙を撥水コーティングした畳なら色味が続きます。

大建工業やセキスイの製品が一般的によく使われています。

ダイケン健やかおもて

セキスイMIGUSA

メリット

  • 自然のものではないので色味が長持ち
  • 耐久性に優れている
  • 撥水するので飲み物などををこぼしても大丈夫

デメリット

  • 天然のものとは見た目や質感が異なる
  • 長期的には汚れが目立つ場合も
  • まったく色が変わらないわけではない

天然の植物ではありませんので、触り心地や質感は通常の畳表とは異なります。

畳ならではの肌触りをお好みの方には不向きかもしれません。

敷物ですので長年使用すると傷みや汚れが付きます。綺麗な色味がいつまでも続くわけではありません。

ダイケンとセキスイの比較

見た目

見た目の印象はおおきく変わりませんが、比べるとセキスイの方がツヤがあり『工業製品の樹脂』という印象が強いです。ダイケン和紙はマットな印象があります

色味についてですが、グリーンを比較するとセキスイ樹脂の方が自然の色味に近いです。

ダイケン和紙のグリーン(銀白色)は自然の色味より濃いグリーンになっています。

触り心地・質感

セキスイ樹脂は、表面がツルツルしていて少しビニール感があります。

ダイケン和紙は、素材の通り和紙の質感が出ています。触り心地はダイケンのほうが自然な印象があると感じます。

それぞれの色味の比較

各種畳表の色味の比較
左から、不変色、ダイケン、セキスイ、天然い草

色味は、セキスイグリーンが一番天然のものに近いです。

ダイケンの銀白色(グリーン)は特徴的な色味です。
比較すると緑色が明るい印象ですが、敷き込むと違和感のない畳になります。

おわりに

色が変わりにくい畳表として

不変色畳表、ダイケン和紙表、セキスイ樹脂表をご紹介しました。

それぞれ特徴がありますので、畳屋さんとご相談のうえご検討ください。

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