畳の大きさの違い 江戸間・京間の料金について

畳のあれこれ

畳屋さんに見積もりを頼んだら、思っていたより高くなってしまったの。

ホームページに載っている価格表とぜんぜん違うのよね。

「普通の畳より大きいから」って。

そんな事ってあるの?

はい。

畳の丈幅が大きいと、割増料金になることがあります。

和室の間取りには、『江戸間』と『京間』というサイズの規格があり、畳の大きさが違います。

そのため使う材料の価格が変わり割高になります。

畳はすべて同じ大きさではなく、部屋に合わせて寸法を測って作っています。
地域や建築工法の違いにより畳の大きさの基準が異なります。

畳のサイズが大きい『京間』は料金も割増になります。

しかし、初めて畳替えをする方には違いがわかりにくいのではないでしょうか。

そこで、

  • 畳の大きさで金額が変わる理由
  • 畳が大きいといくら高くなる?
  • 自宅の畳の大きさを確認するポイント

などをご紹介します。

なお、畳の大きさには様々な名称があります。

関東間と関西間、江戸間と京間、五八(ごはち)と本間(ほんけん)など。

規格名称
関東間・五八(ごはち)・江戸間176cm88cm
関西間・本間(ほんけん)・京間・メーター191cm95.5cm

この記事では、小さい方を『江戸間』、大きい方を『京間』で統一してご説明いたします。

規格・大きさで畳替えの金額が変わる

畳の大きさの比較画像
畳の大きさの比較画像

建築工法の違いや地域により、住宅の間取りの広さは異なります。

関西圏に多い『京間』は、関東圏の『江戸間』より間取りが広く設計されています。

畳の材料の畳表や畳床の材料は、江戸間と京間のそれぞれのサイズに合わせて作られています。

そのため、江戸間用の材料は京間のサイズでは丈幅が短く使うことができません。

京間用の材料は丈幅が長いため割高になります。関東圏では京間の施工数が少ないため在庫を所有していない畳屋さんもいて取り寄せになることもあります。

使用する材料の元値が違うために価格の差が生じます。

京間はいくら高くなる?

20%から30%増の畳店が多い

割増料金は、1枚あたり1,000円前後追加から、江戸間の料金の20%〜30%追加になる畳店が多いです。

当店もおおむね20%増しの価格設定にしております。お見積りの際に京間の価格表もご提示しています。

畳店さんによって価格は違います。
京間の価格を公表していない畳店さんも多いので個別にご確認していただいたほうが良いでしょう。

京間の割増料金、表替えの30社の比較

関東圏、関西圏を中心に30社の金額を集計してみました。
おおむねの相場としてご参考ください。

※弊社調べ

割増料金店舗数
1枚あたり +1,100円6社
1枚あたり +2,200円2社
10%増し2社
15%増し2社
20%増し8社
30%増し8社
40%増し1社
50%増し1社

関東圏の畳屋さんの価格表は、関東間の価格のみの表示が多い

関東圏の畳屋さんの価格表は、大多数が江戸間の金額のみの表示になっています。
関東圏では京間サイズの施工が少ないためです。

価格表に京間は割増になる旨の記載をされている畳屋さんもいらっしゃいますが、明確な金額が表示されていないことも多いです。

そのため、畳屋さんにお問い合わせをしないとはっきりとした金額がわかりません。見積もりを依頼したら想定の金額より大幅に高くなってしまうことがあります。

一方で、関西圏は京間サイズの施工が多いため、価格表に金額を明確に記載されている畳屋さんが多数です。

畳の大きさを確認するポイント

うちの畳の大きさは江戸間と京間、どっちなんだろう?

それでは、サイズの違いや確認するポイントをご説明いたします。

畳のサイズの規格

規格名称
江戸間・関東間176cm88cm
京間・関西間191cm95.5cm

畳の規格を大きく分けると上記の2通りとなります。(本来はもっと細かい分類がありますが割愛 ^^;)

材料は規格ぴったりではなく少し大きめに作られています。

ですので、畳が江戸間規格より多少大きい場合でも江戸間の金額で施工できます。
幅でプラス1.5cm、丈でプラス3cmくらいまでを目安にお考えください。

畳のサイズが大きい部屋の特徴

サイズの大きい畳の部屋の特徴は以下のとおりです。

  • 関西圏の住宅
  • 関東圏の築80年〜の古民家
  • 大手住宅メーカー、鉄筋コンクリート造などの、メーターモジュールの住宅

関西圏の住宅の場合は京間サイズが大半になります。近年の新築では江戸間サイズの住宅も増えています。

関東圏の築年数が経過している木造住宅では、中京間(丈182cm、幅91cm)というサイズの畳を使用していることがあります。

また、大手住宅メーカーの軽量鉄骨の住宅や鉄筋コンクリート造の建物は、従来の木造住宅よりも間取りが広いため、畳も大きい場合が多いです。

自宅の畳を測るポイント

  • 畳の丈と幅を両方測る
  • 1枚だけではなく複数測る

畳は1枚だけでなく複数確認しましょう。

丈が江戸間サイズでも幅が京間サイズの場合もありますので両方確認します。

部屋によっては、一方方向のみが広い場合もあります。(例えば、東西方向が江戸間で南北方向が京間など)

おわりに

江戸間の畳と京間の畳では、施工金額が大きく変わります。

特に、関東圏の畳店では京間の金額を表示していないことが多いため、思っていたより高額になってしまうという場合があります。

畳替えをご検討の際は、畳のサイズも確認してみてください。

記事をご覧いただきありがとうございました (^o^)

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