おしゃれな印象の部屋に仕上がり、カラーも豊富で人気の「縁なし・琉球畳」。
半畳、正方形に近い畳を使用することが一般的です。
この記事では、琉球畳の敷き方や、その特徴について解説します。
畳替えやリフォーム、新築で和室を作りたい方はぜひご参考ください。
違う色に見える敷き方、「市松敷き」について

琉球畳を検討しています。
この写真のように2色の組み合わせにしたいのですが
↓↓


この畳は、すべて同じ色の畳になっています。
交互に向きを変えて、光の反射の加減で違う色に見せています。

そうなのですか?全然違う色に見えますね
市松敷きの特徴
半畳の琉球畳は、隣り合う畳を交互に目の向きを変えて敷くように施工しています。
畳表の表面は、イ草を織り上げて制作しており、織り目の凹凸があります。
畳の向きを変えることで、凹凸に当たる光の反射の加減が異なり、視覚効果によって色の濃淡が生まれます。

そのため、同じカラーの畳でも、市松模様のように異なる色合いに見えるのです。


「市松敷き」は日中、窓から光が差す部屋で色の変化が大きくなります

市松敷きの色味は、窓からの光が強く差すほど、色の変化が大きくなります。
南側に掃き出し窓がある和室や、明るいリビングの畳スペースでしたら、同じカラーの畳表で濃淡のある床になります。
濃淡があっても同じ色なので、派手すぎない印象になります。
日が差さない部屋、夜間の部屋の照明では色の変化は少なめに

一方、日当たりの良くない部屋や、夜間の部屋の照明などの場合は、色味の変化は少なくなります。
そのような環境での変化がなくチェッカーパターンの部屋にしたい場合は、2色使用してみるのも良いでしょう。


市松敷きにしない、すべて同じ向きで敷く事例とその特徴

一般的には、同色の畳表でも、2色使いの場合でも交互に向きを変えて敷く市松敷きで納めています。
しかし、まれに新築住宅の設計さんやデザイナーさんから、市松敷きにしないよう指定される事があります。
市松敷きにしない場合は以下のような仕上がり・特徴になります。
- 同色の場合、色の変化がなく落ち着いた雰囲気になる
- 2色使用の場合は、あえて市松敷きにしなくてもチェッカーパターンになる
- 隣り合う部分が同じになる(丈と丈、幅と幅)のでフラット感がでる
- 畳の目が同一方向なので掃除がしやすい

同色の場合は、視覚効果による色の変化がないので、統一感があり落ち着いた雰囲気となります。
統一感の中にも半畳ごとの区切りがあるので、引き締まって見えます。

2色使用の場合は市松敷きにしなくても市松柄の床になります。
同一方向なので、光の反射による色味の変化が少ないので本来の色みの差が出ます。
その他に、隣あう部分が同じ折り目の形状になるのでフラットになります。
また、一定方向の目の向きですので、掃除もしやすくなります。
注意点:市松敷きにしない場合は、注文時にご指定ください。
縁なし琉球畳は、同色でも、2色仕様でも、交互に向きを変える市松敷きで施工することが一般的です。
そのため、市松敷きにしないことを畳店や、住宅メーカーにご指定ください。
畳はすべて同じサイズではなく、部屋の大きさや、僅かな曲がりなどに合わせて制作しています。
そのため、製作後に向きを変えて敷くと、スキ間ができたり入らなかったりします。
おわりに
縁なし、琉球畳は、隣り合う畳の向きを交互に変える『市松敷き』にすることで、光の反射により違う色に見える効果を利用しています。
和室はもちろん、洋間にも合わせやすいモダンな印象の仕上がりとなります。
一方で、あえて『市松敷き』しないで同一方向に納める場合もあります。こちらは統一感があり落ち着いた雰囲気の部屋になります。
当店の施工例をご参考に、畳の敷き方をご検討してみてください。

市松敷きにしていない以下の施工例もご参考ください

縁なし・琉球畳のことでしたら、創業100年以上の実績を誇る当店にご相談ください。
当店は、長年新築住宅の畳を手掛けており、多数の琉球畳の施工実績がございます。
TEL: 048-582-0242 フリーダイヤル: 0120-299-880
ホームページ: https://www.kawataseijou.com/
お問い合わせフォーム: こちらからどうぞ