小川町の住宅の畳替えです。
普段はこちらにお住まいではないのですが、埼玉へ来られた時にご使用するそうです。
8畳の和室とその周りの廊下の畳を新しく入替させていただきました。
熊本産の「目積表」を使用した1畳サイズの縁無し畳です。
お客様のご希望は「琉球表」でしたが、受注生産により予約納期が半年以上かかってしまうため、上質な「目積表」をお勧めさせていただきました。
琉球表は、七島藺草(しちとういぐさ)という丈夫な素材の畳表です。
目積表は、一般的なイ草を琉球畳と同じ織り方で仕上げています。
「琉球表」を製作されている方は、残念ですが現在2軒ほどになってしまっています。
照明の関係で、畳の両端が白っぽく写っておりますが実際は白くはありません。
廊下や床の間の近くの畳を見ていただくと分かると思います (^-^)
全体に畳が大きく、標準の畳より大きい本間サイズがありますがそれよりも丈が長く、なかでも「床の間」の畳は特別長かったです。
床の間の畳は、特別な畳表「龍鬢表 りゅうびんおもて」山根商店様(広島県)のものを使わせていただきました (^^)
い草を水につけ染土を落とし、い草を並べ天日干しをして、それを何日も繰り返し、手間と時間をかけてきれいな色に変化させます。
きれいになったい草を織ってできたのが「龍鬢表」です。
龍鬢表を製作されている方も、残念ですが全国で4軒くらいになってしまいました。
和室周りの廊下もすべて畳を収める仕様になっています。
畳の継ぎ目を和室の畳と同じ位置になるように調整しました。長さを合わせるために特注の2m以上の畳床を使用しています。
廊下の両端には曲りがありましたが、隙間なく敷くことができて良かったです (^-^)
ビフォー
アフター
大きい一畳サイズの琉球畳、特注サイズの床の間用龍鬢畳、さらに廊下用畳など、普段手掛ける機会の少ない畳でしたので、とても良い経験となりました。
この度は誠にありがとうございました。
縁なし琉球畳をご検討の方、以下の記事・リンクもご参考ください
当店の琉球畳の施工例です。
畳表のカラーや敷き込んだ雰囲気などをご参考ください。